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ハグにはストレス解消効果がある!
幸福感を高めるやり方・コツや注意点を解説

2024.9.26

  • # コミュニケーション
  • # ストレス解消

ストレスがたまりやすいと感じてない?
そんな方にはハグがおすすめ!

私たちの生活に欠かせないのが、仕事・人間関係です。この2つでストレスを感じている方が多いのではないでしょうか?
特に人間関係においてはストレスとの関係性が非常に強く、心地よい関係性が築けていれば、ストレスの少ない生活ができると言っても過言ではありません。 さらに日常的に仕事に追われ、充実したプライベートが確保できなければ、それもまたストレスとなってしまいます。
溜まったストレスを解消できなければ、日々積み重なっていくばかりで、仕事に対する意欲低下の原因となりかねません。

※日本人は、アメリカ・韓国・フランスなどの諸外国人と比べて、悩み・ストレスを抱えている方が多く、その割合は55%以上にも及びます。
( 参考:内閣府|2.調査結果の概要 (8)不安・関心・満足度

そんなストレスですが、解消にはハグが効果的と言われています。
本記事では、ハグに期待できる効果をはじめ、おすすめのハグのやり方やNGなハグなどを詳しく紹介します。
ストレスフリーな毎日を送りたい方はもちろん、心身ともにリラックスしたい方や若々しい肌をキープしたい方もぜひ参考にしてみてください。

ハグに期待できる効果とは?

ハグに期待できる効果とは?

ハグは、抱擁・抱きしめる行為です。日本にはハグをする習慣はありませんが、海外では挨拶代りや親愛・フレンドリーさを表し、日常的におこないます。

ハグには、下記の効果が期待できます。

  • ストレス解消
  • リラックス効果
  • 美肌効果

次章では、それぞれの効果を詳しく解説します。

ストレス解消

アメリカの心理学者と医師らの論文によると、ハグにはストレスを32%(約1日の3分の1)軽減する効果があると報告されています。

(参考:Gaze-Height and Speech-Timing Effects on Feeling Robot-Initiated Touches

人間はストレスを受けると、脳の大脳辺縁系で不安や恐怖などの感情が生まれ、自立神経の中枢である視床下部に伝わり、交感神経を刺激して緊張モードになります。緊張状態をはじめ、マイナスな感情やネガティブな気分の改善には、幸せホルモンが効果的です。ハグをすると、次の幸せホルモンが分泌されます。

  • オキシトシン
  • ドーパミン
  • セロトニン
恐怖や不安、視床下部に伝わり交感神経を刺激し、緊張モードに

ハグには、精神的な安らぎを与えるオキシトシンや、喜び・快楽、意欲をもたらすドーパミン、感情をコントロールして精神を安定させるセロトニンの分泌量を増やす効果が期待できます。

リラックス効果

ハグをした際、神経伝達の一種であるβ-エンドルフィンが分泌されます。β-エンドルフィンには、「脳内麻薬」「脳内モルヒネ」の異名をもつほどの強い鎮静作用があり、痛みはもちろん、興奮や緊張の緩和に効果的です。また、β-エンドルフィンが分泌されると、幸せホルモンのドーパミンが出やすくなるため、高揚感や満足感、幸福感などが得られてリラックスするとも言われています。

そのほか、東洋大学の研究結果によると、ハグにより副交感神経が活発化して心拍間隔が増え、リラックス状態になることがわかりました。研究対象は両親と乳児ですが、大人もハグで安心感が得られることに変わりありません。

(参考:東邦大学|両親のハグによって乳児がリラックスすることを実証〜科学の言葉で語る親子のハグ〜

美肌効果

美肌には、幸せホルモンが深く関係しています。

「美人ホルモン」と呼ばれるエストロゲンには、コラーゲンを生成し、肌のハリ・弾力をキープする働きがあります。また、肌の新陳代謝や血行を促進する作用もあることから、シミ・シワなどの予防にも効果的で、紫外線から肌を守る働きもしてくれます。

そのほか、オキシトシンには、肌トラブルの原因物質であるコルチゾールを抑制する作用があります。肌バリア機能の低下やコラーゲン量の減少を防ぎ、ニキビ、赤み、乾燥などがない肌へ導く効果が期待できます。

ストレス解消できるハグのやり方

ストレス解消できるハグのやり方

ここで、ストレス解消できるハグのやり方を紹介します。日常生活にハグを取り入れて、ストレスフリーな毎日を送りましょう。

目安は約30秒

ハグの目安は、約30秒です。

人間の体は常に血液が循環しているため、副交感神経が活発になり、心身ともにリラックス状態になるまで少し時間がかかります。また、幸せホルモンもすぐに分泌されません。ハグによるストレス解消の効果を上げるためには、30秒程度を目標にしましょう。

密着部分を多くする

ハグには、正面から抱き合うハグや、後ろから抱きしめるハグなどがありますが、ストレス解消には、できる限り密着部分を増やすことがポイントです。

愛情がこもった皮膚への刺激・接触は、安らぎを与えてストレス反応を落ち着かせる効果があります。体全体で優しく包み込むようなハグを心がけましょう。もし自身や相手に痛みがある場合、その部位に手を当てたり、さすったりすると、症状を和らげる効果があります。この効果を期待できるβ-エンドルフィンの分泌を促しましょう。

ストレス解消にならないNGなハグ

ストレス解消にならないNGなハグ

ハグのなかには、ストレス解消にならず、反対にストレスを増やすハグや、不快感・恐怖感を与えるハグもあります。

次章では、おすすめできないNGハグを紹介します。自身のみならず、相手にも嫌な気持ちにさせてしまう可能性があるため、ぜひ参考にしてみてください。

苦手な相手とハグ

苦手な相手とハグをすると、心身ともに緊張した状態になるため、ストレス解消の効果は得られません。
反対にストレスが増える原因になり、また、不快感が生じる場合もあります。ハグは、愛情や信頼関係、絆がある相手としましょう。

人前でハグ

日本ではハグの習慣がないため、人前でのハグは目立ちます。人の目を引くことに抵抗がある方や、人前でのスキンシップを嫌がる方も多数います。そのような方は、ハグをする際はひと目のつかない場所を選びましょう。

また、サプライズやドッキリ感覚の、急なバックハグにも注意が必要です。後ろからいきなり抱きしめられると、驚き・恐怖を感じ、喜びは得られません。不信感を覚えて、相手との信頼関係が揺らぐ場合があります。

ハグを習慣化する方法

ハグを習慣化する方法

最後に、ハグを習慣化する方法を紹介します。

ストレスが溜まっている方はもちろん、一人で悩みを抱え込む癖がある方や、なかなかやる気が出ない方、元気が出ない方もハグを習慣化して幸せな毎日を送りましょう。

ハグする日を決める

ハグを習慣化させるためには、まずハグをする日を決めることからスタートしましょう。週末または平日のみ、1日おきなど、自身と相手の都合がよい日を「ハグの日」に設定し、徐々に増やしてみましょう。

また、ハグをするタイミングを決めることもおすすめです。「おはよう」「おやすみ」「いってきます」「ただいま」などの挨拶と一緒にハグをすれば、自然に習慣づくでしょう。

しかし、完全に義務化されてしまうとストレスになる可能性があります。「ハグしなければならない」と思うようであれば、一定の期間を置くことをおすすめします。

ペット・ぬいぐるみをハグする

ハグの効果は人間のみではありません。愛するペットやお気に入りのぬいぐるみへのハグも、ストレス解消やリラックスの効果が期待できます。また、クッションや枕、タオルなど、肌ざわりのよいものでも同様の効果を感じる方もいます。お気に入りの香りを付けておくと、より効果を感じられるでしょう。

ハグする相手がいないときは、愛情があるものや心地よいものをハグし、穏やかな気持になりましょう。

まとめ

ハグ

本記事では、ハグの効果からストレス解消につながるハグのやり方、おすすめできないNGなハグ、ハグを習慣化させる方法などを解説しました。

ハグには、ストレス解消に効果的な幸せホルモンの分泌を促す作用があり、また、リラックス効果や美肌効果も期待できます。一方、苦手な相手とのハグや、TPOをわきまえない場所でのハグは、効果を激減させます。愛情・友情が深い相手や信頼関係がある方、愛するペット、お気に入りのぬいぐるみなどに対し、1回30秒程度のハグを習慣づけて幸せな日々を送りましょう。

profile

佐藤さき

大学卒業後、理学療法士として総合病院勤務。メンタルケアに注目し、カウンセラーの資格を取得。心理学やカウンセリングの勉強をしながら過ごす。その後退職し、カウンセリングルームを立ち上げる。自己啓発本や心のあり方についた本を執筆し、出版。現在もカウンセリングの傍ら執筆している。

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