ソフトカプセル編
ゼラチンの被膜で包むソフトカプセルは脂溶性の原料に最適な形状です。
原料の乳化、カプセル充填を行い、タンブラー乾燥機を通り、棚式乾燥で液漏れの確認を行います。その後大小選別機により異形の選別をし、磨き工程を経て完成します。被膜の結合や形状に不備がないか、自動検査機や目視検査で1粒1粒確認を行います。
ハードカプセル編
粉末の原料を高い割合で配合する事が可能な形状です。
動物や植物のゼラチンからつくられたハードカプセルの中に内容物を充填、ルミナ―で粉をしっかり落としたのち、金属探知を通します。仕上げは目視検査でカプセルの凹みやしっかり締まっているか、異物の付着は無いか確認を行います。
錠剤編
最もポピュラーで、粉末加工に適した形状です。
V型混合器で原料を均等に混ぜていきます。粉末に圧をかけることで成型するので、原料によって向き・不向きがあります。錠剤の大きさや厚みの調整も可能です。
出来上がった錠剤は、必要に応じて目視検査を行い、欠けや異物の付着などの確認を行います。
丸剤編
粘性の高い成分を成型する事に優れている形状です。
粉末原料、液状原料のどちらも加工できます。
製造方法は、まず素丸(ソガン)と呼ばれる中に入る球(タマ)を造り、その球に糖原料をコーティングしていきます。素丸(ソガン)部は練合機でしっかり捏ね、真円の球(タマ)をつくっていきます。水分が多く残っているので、棚乾燥でしっかりと乾燥させ、糖衣パンで糖衣加工を行います。仕上げは人の目や機械により、形状に不備はないか、異物の付着はないかなどの確認を行います。
顆粒編
顆粒は粒子が細かいので、お年寄りでもお子様でも飲みやすい形状です。味を加える事で更に飲みやすくする事も可能です。
混合時に水分を加える事で、湿った粘土状にし、その粘土状のものを、ところてんのように金網を通す事で、細い麺状になり、それを流動層乾燥機で乾燥、振動篩と整粒機で1粒1粒の粒子を整え仕上がります。
分包・包装編
錠剤やソフトカプセル、顆粒、粉末などを分包に充填します。
分包の材質はバリア性が高いアルミの入った構成が多く用いられます。
異種分包機はソフトカプセルやハードカプセル、錠剤など異なった7種類を1袋に7粒入れる事が可能です。複数の剤形を1日に摂取する必要がある場合に効果的な分包です。
顆粒や粉末をおいしく食べられるスティックタイプなどさまざまな分包機があります。
利用シーンに合わせて選択ができます。製品の包装方法はさまざまです。ビンに包装したりチャック袋で包装したりと、多種多様な対応が可能です。
衛生管理・品質管理編
全ての作業現場では、作業服に着替え異物の混入を防ぎます。
帽子・マスク・作業服・作業靴に身をつつみます。
作業服に着替えたらエアシャワーで、体に付着している異物を吹き飛ばします。エアシャワーの外にある粘着床シートを通り、靴の汚れも落とします。
作業現場に入ったのち、粘着ローラーを用いて作業服や作業帽子を綺麗にします。
洗浄液にて決められた秒数・やり方で手洗いを行ったあと、作業手袋の装着、エタノール消毒をして完成です。